私はものではなく、そこに重ねた意味を大切にしていたのではないか。
人は意味を与えたものに執着する。
その入れ物が器なのかも知れない。
そして執着がほどければ、それはただそこに在るものにかえる。
Statement
人は目の前にあるものへ意味を与える。
記憶や歴史、感情はものの見え方を変え、私たちの認識を形づくっていく。
私もまた、そうしてものを見てきた。
しかし、目の前にあるものは意味など必要としない。
意味は立ち上がる。
そして、器としての役割を終えたとき、私たちの執着は静かにほどけていく。